【産経新聞社】大阪甘味(スイーツ)図鑑(2013.3.23朝刊)

リーガロイヤルホテルの「レーズンサンド」

たっぷりクリームに風格の味

リーガロイヤルホテルの「グルメブティック メリッサ」は「ホテイチ」(ホテル1階)の語源といわれている。平成14年、地階にあったショップが1 階のメーンロビー前に移転。宿泊以外の利用客の目にもとまり、大ブレークとなった。以来、ホテイチはデパ地下と並ぶスイーツのトレンドスポットとして注目 を集めている。

こぼれ落ちんばかりのフレッシュバタークリームがガレット・ナンテ(古典的なフランス菓子)にサンドされている。レーズンがちょっと少ない印象を受けるが、そこに秘密がある。

「フレッシュバタークリームをたっぷりとおいしく召し上がっていただくためです」と語るのは、商品開発担当パティシエの横山浩さん(40)。「子供の頃の『もっとクリームが食べたい…』」が今もお菓子作りのベースだ。

ナンテの生地はフランス産の小麦粉と牛乳に国産発酵バターを使用し、自家製のバニラシュガーをかくし味に加える。バニラシュガーはバニラビーンズを取り出したさやを乾燥させ、砂糖とあわせて2~3カ月おいて風味をつけ、フードプロセッサーにかけたものだ。

たっぷりのクリームとのバランスを考慮し、ナンテは一度冷凍保存する。解凍するときの結露が生地に水分を与え、中はサックリと歯応えの良い状態のまま、表 面はほんの少し軟質にかわる。一般的には口に入れたとき、まずザラつきを納め、その後にクリームが生地に浸透することになるが、少しやわらかめのナンテに 仕上げることで、口中ですぐに一体化する。

一口に1粒程度鮮烈なレーズンの香りが訪れる。あえて若いラム酒に漬け込むことにより、インパクトが付与されるのだ。

「レーズンサンド」のネーミングも気取りがなくて親しみやすい。「『シュー・ア・ラ・クレーム』より『シュークリーム』の方がお客さまにわかりやすいので…」と横山さん。ホテルの風格を味で表現するのがリーガ流だ。

(文と写真「関西スイーツ」代表・三坂美代子)
「レーズンサンド」5個入り788円、10個入り1575円

【もうひとこと】
大きめサイズのバラ売りのナンテはちょっと薄め。ナンテとクリームのバランスを考えての配慮です。

【住  所】大阪市北区中之島5の3の68
【電  話】06・6448・2412
【営  業】午前10時~午後8時 年中無休
【最寄り駅】京阪中之島線中之島駅

msn産経ニュース 2013.3.23.09:00
産経関西 スイーツ物語 2013.3.23